先週末、法事があり群馬県の渋川市に行って来た。このエリアは昔から馴染みがあって、とても好きな場所だ。伊香保温泉、グリーン牧場、榛名湖など観光地としても名高いのである。この季節の山々は紅葉真っただ中で、赤と黄色の木々があまりにもキレイすぎて心が洗われる思いであった(画像がなくてスマソ)。

ここに行くと必ず立ち寄る場所がある。うどんのメッカ水沢だ。日本三大うどんとは讃岐うどん(香川県)と稲庭うどん(秋田県)が当確で、残りのひと枠を複数の候補が競い合っている構図のようだ。氷見うどん(富山)、伊勢うどん(三重)、五島うどん(長崎)あたりが主張しているし、きしめん(愛知)だって黙ってはいない。それでも一般的には水沢うどん(群馬)が最有力とされていて、ボクは個人的には讃岐や稲庭よりも水沢の方が嗜好に合っている。舞茸天ぷらとの相性も抜群で、美味しいのである。

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【ボクはいつも大澤屋さんのざるうどんと天ぷらをいただく】

うどんといえば、我らが吉田のうどん(山梨)はなぜうどんの覇権争いに顔を出さないのだろうか。以前甲府の鳥もつ煮がB1グランプリを受賞したときに、富士吉田市役所の職員に尋ねたことがある。吉田のうどんをB級ご当地グルメとして売り出せばいんじゃね、と。そしたらその人がいうには「吉田のうどんは店によってあまりにもレシピが違い過ぎて、行政として特定のうどんを推奨しづらい」ということであった。確かに店によって味も見た目も違う。肝心な汁は醤油、味噌、お澄ましやそのミックス。付け合せも茹でキャベツはほぼ共通しているが、油揚げやネギ、揚げ玉やキンピラ等まちまちだ。肉は桜だったり牛だったりする。スリダネもいろいろ。これでは全国に向けた『吉田のうどん』ブランドを確立できないということか。彼方立てれば此方が立たぬ状態のようだ。うーむ。

ところで先日行われた「赤いきつね」と「緑のたぬき」の人気投票。きつねうどんと天ぷらそばの戦いは前者が勝利したらしい。普段から赤いきつねの方が売れていて(年越しそばの12月ですらやっと同じくらいの売り上げ)、データ上も日本人はそば派よりうどん派の方が多いことがわかる。

でも、きつねも良いけど天ぷらも捨てがたいよねって思っていたら、近所のコンビニでこんなのみつけてちょっと嬉しかった。
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【食べたら違和感あったけど】