ここに行くと必ず立ち寄る場所がある。うどんのメッカ水沢だ。日本三大うどんとは讃岐うどん(香川県)と稲庭うどん(秋田県)が当確で、残りのひと枠を複数の候補が競い合っている構図のようだ。氷見うどん(富山)、伊勢うどん(三重)、五島うどん(長崎)あたりが主張しているし、きしめん(愛知)だって黙ってはいない。それでも一般的には水沢うどん(群馬)が最有力とされていて、ボクは個人的には讃岐や稲庭よりも水沢の方が嗜好に合っている。舞茸天ぷらとの相性も抜群で、美味しいのである。
うどんといえば、我らが吉田のうどん(山梨)はなぜうどんの覇権争いに顔を出さないのだろうか。以前甲府の鳥もつ煮がB1グランプリを受賞したときに、富士吉田市役所の職員に尋ねたことがある。吉田のうどんをB級ご当地グルメとして売り出せばいんじゃね、と。そしたらその人がいうには「吉田のうどんは店によってあまりにもレシピが違い過ぎて、行政として特定のうどんを推奨しづらい」ということであった。確かに店によって味も見た目も違う。肝心な汁は醤油、味噌、お澄ましやそのミックス。付け合せも茹でキャベツはほぼ共通しているが、油揚げやネギ、揚げ玉やキンピラ等まちまちだ。肉は桜だったり牛だったりする。スリダネもいろいろ。これでは全国に向けた『吉田のうどん』ブランドを確立できないということか。彼方立てれば此方が立たぬ状態のようだ。うーむ。
ところで先日行われた「赤いきつね」と「緑のたぬき」の人気投票。きつねうどんと天ぷらそばの戦いは前者が勝利したらしい。普段から赤いきつねの方が売れていて(年越しそばの12月ですらやっと同じくらいの売り上げ)、データ上も日本人はそば派よりうどん派の方が多いことがわかる。
でも、きつねも良いけど天ぷらも捨てがたいよねって思っていたら、近所のコンビニでこんなのみつけてちょっと嬉しかった。
【食べたら違和感あったけど】
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