ボクは毎朝だいたい6時半頃に家を出て、7時過ぎには職場に着くようにしている。冬場はまだ薄暗いが、車窓から覗くサンライズが幻想的で見惚れてしまうときがある。夏は夏で、首からカードをぶら下げた子供たちがラジオ体操に向かう光景を見ては、和まされたりもする。ボクは朝のこの30分間がとても好きで、とても大事にしているのだ。

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【冬の通勤途中、日の出直前。正面には富士山が見える。】

で、なんでそんなに早いのよと、よく聞かれる。一言でいうと、なんかあった時のためである。以前のPETセンターでは早朝の装置トラブルが頻発し、早番の技師が機器の復旧に追われることがよくあった。ボクはそんな時のためのバックアップ要員なのだ。装置のことは技師にお任せして、予約者の足止めや当日予約の組み直しをする。場合によってはFDGデリバリの手配など、状況と時間をみながら判断していく。予約者に不利益とならないよう細心の善後策を講じるのである。
当時は早く来ていてホント良かったぜと、痛感したことが何度もあったのだ。

でも最近はPET検査ができなくなるようなトラブルは格段に減った。クリニック開設以来一度も臨床を止めていないのだ(←これスゴイこと)。理由はスタッフたちが日頃から装置の管理点検など、充分に留意してくれているからに違いない。それでもボクはこれまでの習慣が抜け切らず、今でも朝早く出勤しては現場をウロウロして早番スタッフの邪魔をしてしまうのである。トホホ。

朝早く起きることの活力感や爽快感は、齢50を過ぎてますます実感するようになった(ただし、二日酔いの日は除く)。
「早起きは三文の徳」というではないか。先人の教えは正しいのである。
江戸中期の一文は現在の貨幣価値だと約32.5円相当(日本銀行金融研究所貨幣博物館)だそうだから、三文だと約100円といったところか。早起きすれば、毎日100円、1年で36,500円も徳をすると推計できる。心の貯金箱にしまっておこう。

今朝通勤中に路上教習車を見かけてビックリした。夜間教習は聞いたことがあるけど、早朝6時半に教習って・・・。
早起きはいろんなところにいるものだ。

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蛇足だが、ジャイアント馬場の得意技である16文キックは、520円(16文)のキックではなく、長径16文(約38.4㎝)の足から繰り出されるキックのことだ。両足で蹴るドロップキックは32文ロケット砲とよばれていた。