日本科学未来館で開催されている『マンモス展 〜その「生命」は蘇るのか〜』に行ってきた。ずっと前から楽しみにしていたのだが、夏休み中は超混んでいるとTwitterで告知があったので、9月まで待っていたのだ(9月でも混んでたけど)。
ロシア(サハ共和国)の永久凍土から発掘されたマンモスの他、仔ウマやバイソンなど複数の冷凍標本が展示されている。40,000年前の仔マンモスの個体、ユカギルマンモスの頭部、ケナガマンモスの皮膚、体毛や牙歯が原形のまま残っている。また、血液や尿も採取されたというから驚きだ。
数万年前にマンモスはどんな環境下で、どのように生きて、そしてなぜ絶滅してしまったのか。展示を見進めるにつけ太古の時代に想いを馳せてしまい、ただただ圧倒されるばかりであった。
同時に近畿大学の「マンモス復活プロジェクト」チームにおける、現地での発掘調査から最先端の生命科学によるゲノム解析・合成などが紹介されていた。状態のいい標本からマンモス細胞核を取り出してマウス卵に注入したところ、細胞核が動き出し細胞分裂直前まで変化したという報告もあった。しかしながら従来の科学技術だけでは、マンモスをまるごと復活させることはできないと最終的に結論付けているのだ。
ここまで引っ張っておいて、そんなこと誰が信じるものか。ボクは信用しない。もうすでにどこかの研究室でマンモスが誕生していても決して驚かない。そう思わせるマンモス展であった。
小学生の頃、アニメ『はじめ人間ギャートルズ』をよく観ていた。荒野の大地、どこまでも続く地平線、満天の星。独特の世界観が堪らく好きであった。そのなかで主人公たち(ゴンとかドテチンとか)の最大の難敵であり、また最大のご馳走はマンモスであった。彼らが美味しそうにマンモスの肉を食べる姿を見ては、いつかボクも食べてみたいと幼心に妄想していたことを思い出す。その意味でもマンモス復活を切望するのである。
かまやつひろしが唄うエンディング曲が、また情緒的で良かったなー。