PETクリニックでは施設から出される排気や排水を、専用の設備で厳重に監視している。それは放射能を含んだ空気や水をむやみやたらに垂れ流してしまうと、外部環境への汚染が危惧されるからである。特に排水設備は複数の浄化槽を並べて排水を経時的に移送するというかなり大掛かりな構造となっているのだ。
何のことか分かりづらいであろう。
放射線管理区域からの排水は配管を通ってまず分配槽に入り、そこから貯留槽1→貯留槽2→希釈槽へと移送される。各浄化槽には水位計と2個の移送ポンプが付いていて、排水が上限に達するとポンプが起動して次の槽へと移してゆく。各槽ではその都度排水サンプルを抽出し、設置してある水モニタでRI濃度を測定する仕組みになっているのだ。最後に希釈槽で排水は希釈され、当クリニックの場合は発生した汚水は約2〜3週間かけて院外へ放流されているのである。つまりクリニックの2階(放射線管理区域)でうんこをすると、その屎尿は2〜3週間クリニック内を転々とし、何度もチェックされてから、最終的に水で薄められて下水道へ放流されることになる。うんこにとっては大変に世知辛い世の中なのである。
【排水モニタ】
こうした排水設備の基準(各浄化槽の能力や容量など)は法律で規制されていて、施設内で使用する核種やその量によって決定される。法律なのでどうしても避けては通れないし、加えてこれらの排水設備は導入から維持管理に至るまで莫大なコストが必要なのである。本来なら毎年やることが望ましい浄化槽の清掃や測定機器のメンテナンスは、未だ一度も実施していない。ボクは見積書に目を通しては先送りしてきたのである。その影響か最近では浄化槽の周りに虫が湧いたり、臭いが漏れたりするようになってきてしまった。
建屋の設計上、事務室の真隣が排水処理室になっていて、排水が浄化槽間を移送するときにものすごい異臭を放つことがあるのだ。時折そのオイニーは事務室を通過して1階フロアに充満することもある。スタッフの多くが事務室に駆け込んできて、このオイニー何とかしてくれと怒訴するのだが、ボクには成す術がないのである。排水が移送しきるまで鼻腔を閉じてじっと我慢するしかないのである。トホホ。
今夏、友人からお中元で「山田松」の「蚊やり線香」をいただいた。ボクが山田松を好きなことを知っての計らいなのだが、真夏の蚊やり線香とは風情があって心が落ち着くのである。ボクは今、この線香を排水処理室で焚いたら虫もオイニーも解決するのかなと浅知恵を巡らせているのだが、どうであろうか。
【山田松の蚊やり線香、いいオイニー】
何のことか分かりづらいであろう。
放射線管理区域からの排水は配管を通ってまず分配槽に入り、そこから貯留槽1→貯留槽2→希釈槽へと移送される。各浄化槽には水位計と2個の移送ポンプが付いていて、排水が上限に達するとポンプが起動して次の槽へと移してゆく。各槽ではその都度排水サンプルを抽出し、設置してある水モニタでRI濃度を測定する仕組みになっているのだ。最後に希釈槽で排水は希釈され、当クリニックの場合は発生した汚水は約2〜3週間かけて院外へ放流されているのである。つまりクリニックの2階(放射線管理区域)でうんこをすると、その屎尿は2〜3週間クリニック内を転々とし、何度もチェックされてから、最終的に水で薄められて下水道へ放流されることになる。うんこにとっては大変に世知辛い世の中なのである。
【排水モニタ】
こうした排水設備の基準(各浄化槽の能力や容量など)は法律で規制されていて、施設内で使用する核種やその量によって決定される。法律なのでどうしても避けては通れないし、加えてこれらの排水設備は導入から維持管理に至るまで莫大なコストが必要なのである。本来なら毎年やることが望ましい浄化槽の清掃や測定機器のメンテナンスは、未だ一度も実施していない。ボクは見積書に目を通しては先送りしてきたのである。その影響か最近では浄化槽の周りに虫が湧いたり、臭いが漏れたりするようになってきてしまった。
建屋の設計上、事務室の真隣が排水処理室になっていて、排水が浄化槽間を移送するときにものすごい異臭を放つことがあるのだ。時折そのオイニーは事務室を通過して1階フロアに充満することもある。スタッフの多くが事務室に駆け込んできて、このオイニー何とかしてくれと怒訴するのだが、ボクには成す術がないのである。排水が移送しきるまで鼻腔を閉じてじっと我慢するしかないのである。トホホ。
今夏、友人からお中元で「山田松」の「蚊やり線香」をいただいた。ボクが山田松を好きなことを知っての計らいなのだが、真夏の蚊やり線香とは風情があって心が落ち着くのである。ボクは今、この線香を排水処理室で焚いたら虫もオイニーも解決するのかなと浅知恵を巡らせているのだが、どうであろうか。
【山田松の蚊やり線香、いいオイニー】