PETクリニック事務長のトホホblog

山梨PET画像診断クリニックの白石です。 ・PETについて・当クリニックの活動について・日々雑感(これが一番多い)気ままに発信しています。 ★ホームページリニューアルに伴い、ブログも引っ越しました★ 過去ログも覗いてみたいという稀有な人は、お問い合わせください。

PETクリニックでは施設から出される排気や排水を、専用の設備で厳重に監視している。それは放射能を含んだ空気や水をむやみやたらに垂れ流してしまうと、外部環境への汚染が危惧されるからである。特に排水設備は複数の浄化槽を並べて排水を経時的に移送するというかなり大掛かりな構造となっているのだ。
何のことか分かりづらいであろう。
放射線管理区域からの排水は配管を通ってまず分配槽に入り、そこから貯留槽1→貯留槽2→希釈槽へと移送される。各浄化槽には水位計と2個の移送ポンプが付いていて、排水が上限に達するとポンプが起動して次の槽へと移してゆく。各槽ではその都度排水サンプルを抽出し、設置してある水モニタでRI濃度を測定する仕組みになっているのだ。最後に希釈槽で排水は希釈され、当クリニックの場合は発生した汚水は約2〜3週間かけて院外へ放流されているのである。つまりクリニックの2階(放射線管理区域)でうんこをすると、その屎尿は2〜3週間クリニック内を転々とし、何度もチェックされてから、最終的に水で薄められて下水道へ放流されることになる。うんこにとっては大変に世知辛い世の中なのである。
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【排水モニタ】
こうした排水設備の基準(各浄化槽の能力や容量など)は法律で規制されていて、施設内で使用する核種やその量によって決定される。法律なのでどうしても避けては通れないし、加えてこれらの排水設備は導入から維持管理に至るまで莫大なコストが必要なのである。本来なら毎年やることが望ましい浄化槽の清掃や測定機器のメンテナンスは、未だ一度も実施していない。ボクは見積書に目を通しては先送りしてきたのである。その影響か最近では浄化槽の周りに虫が湧いたり、臭いが漏れたりするようになってきてしまった。
建屋の設計上、事務室の真隣が排水処理室になっていて、排水が浄化槽間を移送するときにものすごい異臭を放つことがあるのだ。時折そのオイニーは事務室を通過して1階フロアに充満することもある。スタッフの多くが事務室に駆け込んできて、このオイニー何とかしてくれと怒訴するのだが、ボクには成す術がないのである。排水が移送しきるまで鼻腔を閉じてじっと我慢するしかないのである。トホホ。

今夏、友人からお中元で「山田松」の「蚊やり線香」をいただいた。ボクが山田松を好きなことを知っての計らいなのだが、真夏の蚊やり線香とは風情があって心が落ち着くのである。ボクは今、この線香を排水処理室で焚いたら虫もオイニーも解決するのかなと浅知恵を巡らせているのだが、どうであろうか。
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【山田松の蚊やり線香、いいオイニー】

ご存知の通りここ1ヶ月程で新型コロナウイルス感染者数が全国で爆発的に増加して、その猛威を振るっている。
山梨県でも連日のように新規感染の最多数が更新されていて、いよいよ明日からは「まん延防止等重点措置」が適用されるのだ。そしてクリニックの所在する中央市はその「まん防」の対象となることが決まっているのである。
新型コロナウイルス感染者がどんなに増えても、PET検査を必要とする人はいる。ボクたちは山梨県内唯一の臨床PET施設として検査を止めることはできないし、時短営業や受診者の入場制限などは実施しないのである。
クリニックでは院内換気やスタンダードプリコーションを徹底して感染対策を施しているところだが、本日新たに最新式のハイパワー空気清浄機3台とパーティション型空気清浄機5台を導入して待合スペースや各診察室に配置したところである(大奮発!)。
受診者のみなさん、安心してください、はいてますよ。

…ではなくて(空気清浄機が)入ってますよ、である。※古いネタでスマソ。
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【パーティション型空気清浄機】

最近なにかと忙しく本ブログの更新が滞っている。
1年くらい前だったろうか、知らないオバサンからクリニックに電話がかかってきて、「あんたのブログなんで更新しないのよ、毎日チェックしてるのに!」とお叱りをいただいたことがあるのだ。スマソ。そんなに怒らなくてもいいジャマイカ。気ままに更新してますので、そのへんはどうぞご寛恕いただければと思うのである。
更新がないと周囲の人々からは「体調が悪いのかな」とか「コロナに罹ったの」とか「クビになったんすか」とボクの身を案じるラインやメールが届くのだが、返信するのが億劫で放置していたら、ついに「白石死亡説」がささやかれているというのである。トホホ。
 
さて先日、旧知の仲間たちとデイキャンプ(日帰りキャンプ)に行ってきた。ボクたちは毎夏この時期にキャンプでどっぷりと自然に浸かることが慣例となっているのだが、さすがに今年はこの状況下、宿泊は諦めて泣く泣くデイキャンプに変更したのであった。デイキャンプにすると、その楽しみが半減してしまうほどの口惜しいことがある。それは言わずもがな、お酒が飲めないことである。日帰りだとどうしても車での移動を伴うため、現地での飲酒は御法度となるからだ。

一般にキャンプのベストシーズンは秋とされている。中秋の名月を拝みながら、小川のせせらぎと虫の音に耳を傾けて、秋の夜長をのんびりと過ごす。これが健全なキャンプのあり方なのである。なのになぜボクたちは太陽が燦々と降り注ぐ灼熱の真夏にキャンプをやり続けるのか。理由は他でもない、ビールが飲みたいからである。ビールの飲めないキャンプなんて、リンゴを入れないポテトサラダのようなもの、パンチが足りないのである。よく飲み会でノンアルコールビールを飲む人を見かけるが、アレ何のために飲むのだろうか。ボクにはうまく理解ができない。飲酒とは酩酊状態(泥酔状態ではない)を楽しむための営為である。アルコールの入っていないビールなんて、パイナップルを入れない酢豚のようなもの、食する価値がないと思うのである。
キャンプ場手前の農産物店で採れたての夏野菜を仕入れて、テントとタープを張ってから、管理釣り場でマスを釣り、炭をおこして火を焚いて、ダッジオーブンを仕込んで、持参した吉田のうどんを茹でたり、7種類の香辛料でスパイスカレーをこしらえて、釣ったマスで燻製を作り、分厚くカットした甲州ワインビーフをじっくりと焼いたりした。コロナ禍で何かと自粛ぎみだったボクたちは、まるで水を得た魚のようにキャンプ場を走り回って笑いまくったのである。
ところがボクは午後になって激しいめまいを自覚して、みんなからは顔色が悪いと言われるようになった。スマホを見ると気温は36度と表示されていた。熱中症か。そういえば朝からあまり水分を摂っていなかったのだ。しばらく木陰で休んでいたのだが、一向に悪心は軽快しないのである。七転八倒の末、せっかくのキャンプだ、ボクがこんな状態では仲間たちは楽しめないだろうと悟ったのである。ボクは後ろ髪を引かれながらも、断腸の思いで先においとますることにしたのであった。きっとボクの入っていないキャンプファイヤは、レーズンを入れないドライカレーのようなもの、アクセントが失われたのではなかったろうか。
そしてなんとか這うようにして帰宅したボクは、そのまま力尽きてバタンキューであった。その夜に仲間たちから何本もの電話や何通ものラインがきたがまったく反応が出来なかったのだ。期せずしてここでも「白石死亡説」がささやかれたらしいのである。トホホ。
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【キャンプ場上空には虹がかかっていた】

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